2014–07–23 (Wed) 14:39
彼の作品が好きでよくDVDを観る。
物語を観るときもあれば、ただ流してるだけのときもある。
一番流すのは『となりのトトロ』。
村に吹くあの風の描写がなにより好きかな。
サツキが薪を庭へ取りに行くシーンの時に突風のような強い風が吹き枯れ枝や枯れ葉が空へ巻き上げられるシーン。
あの風は私の幼い頃実家でよく見た風なのと、山の木々や田んぼの稲を大きくうねらせる風、あれらは幼少の頃のそれを彷彿させる。
あの頃とても孤独で早く大人になりたいと思っていたけど、今振り返って見ると多分人生の中で孤独ながら穏やか且つ最低限の保護があり責任もなかった。
こう人生経験が増えれば増える程比較対象も増えるので、振り返って考え直すところはあるわね。
ま、要はトトロを流してるのは癒されるから。
ほぼ全部見てきたけど、『借りぐらしのアリエッティ』。
これは観てなくて先日金曜ロードショーにてみたけども、これ、借りぐらしじゃなくて泥棒くらしでしょ。
人間の家の中の一部を住まいとして住む、この辺りまでは100歩譲って『借り暮らし』と言うのを許そう。
けど、角砂糖や小麦やビスケットにティッシュなんてのは、泥棒じゃん。
これ観てちょっと目が点になった。
ま、これは宮崎駿氏の作品じゃないからいいけど・・・。
でもこれを観て人の話を思い出した。
知り合いがこういう貯金箱を何個か自宅に置いていてせっせと小銭を貯めてたの。
それも万札崩して細かくしてまで毎日せっせと貯金箱に貯金してた。
これが在る日無くなって、そうしたらそこの部下が「あ、あれ借りました!」って(笑。
おぃおぃ、それは違うだろ!それは泥棒って言うんだよ(怒! (笑。
この『借り暮らしのアリエッティ』を観て直ぐこの話を思い出した(笑。
言い訳するにもほどがある(笑。
話を戻し、そりゃ物語的には可愛くそして夢の要素は重要だから『借り暮らし』としたんだろうけど、
ちょっと解せんなぁ。
と、話が脱線しましたが、
この宮崎駿氏の最後の作品『風立ちぬ』とても意味のある現実的なお話に考えさせられたね。
別に考える作品として存在してるんじゃないんだから、単に個人的にね。
宮崎駿氏が引退するにはまだ早いだろうってマスコミ・一般人どこからも騒がれたけど、実際彼より高齢なクリエイターは居る。
が、私自身若い頃はクリエイターの端くれだったから分かるんだけど、時代の流れ・その時々のトレンド(マーケット)といったものにずっとついて行けるクリエイターって、それ自体すでにクリエイターでなくなってるよね。
単に『仕事』だったりいい時期があったからこそ過去の栄光を過去の物に出来ないというか。
降りたくても降りれない理由無しに、長期クリエイターなんぞ存在しない。
事実名のある先生がどんどん消えて行き、次世代のスターがマーケットの中心へ出てくる。
好奇心の堪えない・体力の衰えない人間は居ない。
この当たり前の摂理を取っても十分わかること。
今回この『風立ちぬ』のワンシーンに「創造的な人生の持ち時間は10年だ。設計家も芸術家も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい」というせりふが出てくる。
これって宮崎駿氏自身の言葉なんじゃないか?そう思った。
彼の言葉であり、彼自身がそれに苦しんだ時期があったんだなって、世間では早すぎるリタイアと騒がれたけれど、本当h遅くまで頑張ったんだろうな。
というのが私の感じた事でした。
そして書くのが面倒なのでこの作品について細かい部分は割愛して・・・
彼の作品に癒され楽しませてもらった私敵に、『風立ちぬ』が最後の作品でキリが良く清清しい気持ちでいる。
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